【海の中にクラウド??】マイクロソフトが挑む「Project Natick」とは

みなさんはクラウドを利用したことがあるでしょうか?

 

今ではメールもクラウドを利用したものが主流です。

世界的に有名なマイクロソフトも「Office 365」などの

クラウドサービスを提供しています。

 

 

そんなマイクロソフト社が実験中のプロジェクト

Project Natickをご紹介します。

 

なんと、海底にデータセンターを構築し、

クラウドを作るというものなんです。

 

なんて奇抜で画期的なアイデアなんだ!

面白そうなので詳しく調べてみました!

 

 

Project Natickとは?

 

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ASCII.jpより転載

 

画像にあるコンテナのようなものが密閉型のデータセンターです。

サーバーやストレージを収容しています。

 

このようにコンテナを海底に沈めてデータセンターを運用しようというものです。

Project Natickは地球環境問題やデータセンター事業にまつわる課題の解決に

大きく貢献する取り組みになることでしょう。

 

海底にデータセンターがあると何がいいのでしょう?

詳しくみていきましょう!

 

データセンターとは?

その前に

「データセンターってなんだ?」って疑問にお答えします。

 

データセンターはその名の通り

データ通信装置などの様々なコンピュータを収容した施設です。

 

gigazine.net

リンクでは Googleが公表するデータセンターの写真を見ることができますよ。

 

さてデータセンターには

電力供給、通信用ケーブル、空調設備、セキュリティ対策など

サーバーやストレージの運用には欠かせない設備が整っています。

 

 

 

クラウド(正式にはクラウドコンピューティング)は

データセンター内のIT機器を利用して

インターネット上にITサービスを展開することを言います。

 

様々な会社が提供するクラウドサービスはこんな感じです。

・インターネット上にストレージ容量を提供

・このストレージを利用したサービス(メール、音楽データなどのやり取り)

 

スマホやパソコンを持っている人の多くが

クラウドを利用して仕事をしたり、連絡を取ったり、

趣味を楽しんだりしています。

 

つまり、現代においてデータセンターは

欠かせない存在になっているということです。 

 

 

データセンター事業における課題とProject Natick

 

近年、クラウドを利用したサービスがどんどん増えています。

これに伴ってデータセンターの数も増えています。

データセンターを構築、運用していくためにはいくつか課題があります。

Project Natickにはそんな課題解決に向けた取り組みが多く見られます。

 

ここからはProject Natickの取り組みを

データセンターの現状の課題と共に紹介していきます。

 

海水を利用した冷却システム

IT機器はに弱い。

これがデータセンターを運用していく上で一番大きな課題だと思います。

 

IT機器は使えば使うほど発熱します。

稼働量が多いと機器に流れる電流が大きくなるからです。

 

発熱が多すぎると、機器から発火して火事になることもあります。

そうならないために各種IT機器は

自動シャットダウン機能を持っているものも多いです。

 

いずれにしても発熱をどうにかしなければいけないので

IT機器を冷却するシステムが必要です。

 

そのためほとんどのデータセンターが

空調装置を用いて厳密な温度管理をしています。

 

しかし、この空調装置が使用する電力量は膨大です。

さらに空調装置を設置するスペースも必要です。

 

この課題を解決するのがProject Natickそのものです。

 

海底にデータセンターを構築することで、

周囲に豊富に存在する海水を利用してIT機器を冷却します。

 

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https://natick.research.microsoft.com/ より引用

 

空調装置用の電力や空調装置の設置スペースが

まったく必要ありません。

 

また、潮の潮力や太陽光、風力といった自然エネルギーを活用して

データセンターそのものの電力の大部分を担うことができるので、

地球環境にも優しい施設であるといえます。

 

 

 

都心部に新たにデータセンターを構築できる

通信装置において通信速度はもちろん速いほうがいいです。

通信速度が速いことが売りの商品もあるくらいです。

 

通信速度に関してデータセンター構築時に重要となってくるのが

土地・距離です。

 

通信の距離が遠くなると、当然通信速度も遅くなります。

そのためデータセンターは人の多く集まる都心部に設置されるのが望ましいです。

しかし、都心部にはすでに多くの建物が並んでおり、

新しくデータセンターを構築するのに望ましい土地が少なくなっています。

 

海底にデータセンターを構築するとどうでしょうか?

 

日本はもちろんですが、世界的に見ても

人口の集まる都心部は海に近いところにあります。

 

海底なら都心部であるにもかかわらず

新しくデータセンターを構築できるのです!

しかも通信の距離も遠くありません。

 

Project Natickの今後

このプロジェクトに関して

同プロジェクト、テクニカルスタッフメンバーのCutler氏は

「Project Natickは次世代のデータセンターの姿になる可能性がある」

と、述べています。

 

海底データセンター運用の実用化時期は未定ですが、

実験では着実な歩みを見せています。

同プロジェクトではさらに水深の深い場所で

より多くのIT機器を実験運用していくとのことです。

 

しかし、海水の温度上昇や周辺の生物の生態系に与える影響は

今後も注意して検討していかなければなりません。

 

今後の展開に注目していきたいと思います。